リサイクルや再利用は、誰もが心がけていることですが、ねじは再利用できるのでしょうか?一般的には、ねじが降伏点を超えたことがない場合に限り、再利用が可能です。降伏点とは、ねじから荷重を取り除いたときに、ねじが元の長さや形状に戻らなくなる点のことです。降伏点を超えたねじは完全に変形してしまうため、再利用することはできません。伸びる量、つまり降伏量は製品によってことなります。そのためほとんどの場合、ねじが降伏点を超えたかどうかを知る方法はありません。
ねじが再利用できると判断した場合、使用するねじの用途を検討することも重要です。ただし、重要な用途には決して再利用すべきではありませんが、何をもって「重要な」用途とするかは、ユーザーの考え方次第です。
ねじの再利用には、次の通り、多くのリスクが伴います。
・張力
・破断
・熱
・振動
・材料の物理的変化
・磨耗・破損 など
ねじの使用時には、これらの外的負荷がかかりますが、それだけにはとどまりません。これらの荷重は、初期荷重に加算、または減算されます。最初にどのような力がねじに加わっていたのか明確でない場合は、新しいねじを使用することをお勧めします。ねじに腐食の兆候がある場合、または苛性、酸性、塩基性、あるいは一般的な腐食性の環境下にあった場合、ねじは交換する必要があります。腐食性の環境にて、ねじを使用していないにも関わらず、腐食や錆の兆候がある場合、保管中の腐食の可能性があります。
まとめ:基本的に次のような場合には、ねじの再利用は行わないでください。
・降伏点を超えている場合
・外部からの負荷により目に見える摩耗や損傷がある場合
・重要な用途に使用する場合
たとえ小さな部品であっても、製品の性能を損なったり、重大な問題を引き起こしたりする可能性があり、それがメーカーの成功や失敗を左右することがあります。疑問がある場合は、常に慎重に判断し、新しいねじをご使用ください。
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